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■ 第七回:「柳妹鳳」 原型制作秘話 / 第二回

7月に案内開始を予定しておりますシュラキシリーズ第二弾「柳 妹鳳(リウ メイフェン)

フィギュアシリーズを通してのお楽しみ、着せ替えギミックの「天涙の衣」はどのように造られているのか…?
その制作方法を前回同様、原型師「河原隆幸」氏に直接聞いてみました!!

 
 

 
■シュラキフィギュア「天涙の衣」制作方法!
 
小田:
前回同様、「柳 妹鳳」の原型を担当された河原隆幸さんに質問していきます! 今回は皆さんの気になる「天涙の衣」の制作手順を追っていこうと思います!

河原:
シュラキ大好き!でおなじみの原型師の河原です。宜しくお願いします。

小田:
宜しくお願い致します!
前回ポーズの構成まで制作の進んだ「柳 妹鳳」ですが、右の写真では腰に布…いえ、「天涙の衣」が纏われてますね。
↑ ポーズは大体完成!でもまだまだ制作は続きます!     
   
↑ ポーズを付けられた原型に、「天涙の衣」パーツが纏われていきます ↑
小田:
「天涙の衣」の部分には、本体とは違う素材を使われているのでしょうか?見分けにくいのですがちょっと色が違いますよね。この衣の部分は普段と違うパテを使って薄く作られている様に見えるのですが…?

河原:
天涙の衣は着せ替えられるように薄く作成しないといけません。それと妹鳳はチャイナ服なので、軽やかに美しく見せるためにはパーツを薄く、かつ制作時の強度も確保しなくてはいけません。
そのため大まかな所からエポパテで作ってしまいます。エポパテは普通のポリパテと違って形が作りやすく割れにくいのが使う利点でしょうか。布っぽさも出しやすいですし部品の厚みも把握しやすくなります。その他の部分にはポリパテを盛って成形し細部を仕上げます。

小田:
形状や場所ごとに素材を変える… 時代はハイブリッド化へ進んでますね!
確かに上の画像を見ると体とは別パーツで制作されているのが良くがわかります!

スカートが外れるのは塗装済み完成品のフィギュアでもよく見かけますが、胸やお腹にかけてはどうなっているのでしょうか!?次は「天涙の衣」の上半身の部分を見てみましょう!
 
 
↑ 胴体にも纏い始めた「天涙の衣」 ↑
小田:
先程のお話しから更に作業を進められたのが上の画像です。「天涙の衣」の形が分かってきましたね!

この画像を見て思うのですが、背中から衣服パーツの隙間が1ミリ程度しかないように見えます。
もしかして・・・ スカート、体を覆うパーツも外れ・・・ ないですよね?

河原:
外れます!!チャイナ服ですからね!(笑)
この部分には一番気を使いました。衣パーツが外れたら「体のラインが美しくなかった」では着せ替え時の楽しさが半減してしまいますからね。そのようなことがないようにするために、パーツの薄さとの戦いが始まるのです(汗)
薄くするために削っては穴が開き、バランスをとりながらまた盛っては削りの繰り返し。薄いパーツは制作中に必ずと言って良いほど割れますので、仕上げの終わった部分が割れたりするともう大変…瞬間接着剤で付けて地道に直していました。それに熱ですぐに変形してしまうので焦って加熱したりすると事態が悪化してしまいます。
妹鳳は薄いパーツが多いのでかなりの時間をこのような作業に費やしました。
今となっては良い思い出だなあ…。

小田:
河原さん目が遠い!戻ってきてください!!(笑)

「天涙の衣」も無事完成!
左の画像が完成された「柳 妹鳳」原型です。
どうですか河原さん、この時の心境は。

河原:
ようやく逢えた…妹鳳!長く険しい道のりでした。感動の涙で完成した原型を見ることが出来ませんでしたよ。まさに天涙(?)

     ↑「天涙の衣」が付き、完成された「柳 妹鳳」の原型
 
こうして「天涙の衣」が制作され原型が完成となった「柳 妹鳳」のフィギュア。
次回は彩色見本の完成まで追っていきたいと思います!
 

 
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